本当に転職してしまって良いのだろうか?
転職したいけど今の会社を退職することが何となく不安。
という悩みに対して僕の実体験を紹介します。
多かれ少なかれ誰もが一度転職を考えたことがあると思います。
僕はこの記事を執筆している2021年11月までの数ヶ月間、本気で転職活動をしました。
次の会社から内定を頂き、今の会社には退職の意向も伝えたにも関わらず、最終的には転職を一旦踏みとどまる結果となりました。
この記事では、本気で転職活動したけど一旦踏みとどまった僕の実体験を紹介します。
僕の現職について
まずは僕の現職について少し紹介します。
設立10年少しのITベンチャー企業で本社は東京にあり、社員は400人程度。
固定の定休は日曜日のみ、後は希望で月に休みを4~5日入れて良いという制度。
現場では高すぎる目標設定や業務過多が起きているため、しっかり週休2日取っている社員は少数でほとんどが週休1日の状況です。
定時は19時となっていますが22時くらいまで残業することが常態化しており、定時で帰る社員はほとんどおりません。
そんな傍から見たらブラック企業と言われるような環境のため、大量採用・大量離職を繰り返しています。
ただ世の中的にも追い風の業界のため、毎年増収増益で伸び続けている会社でもあります。
また結果を出せば若くても出世できるので、20代でバリバリ働きたい、厳しい環境で自己成長したいという人にとっては非常に良い環境とも言えます。(僕もそう思って働いてました)
その中で僕は気付けば勤続10年、今では営業課長&九州支社長という立ち位置になり、支社では5名ほどの若い部下を抱えています。
僕が転職したいと思った理由
年齢が30代を超えたあたりから転職や独立を考える方が多いようです。
30代はある程度の役職に就いたり、結婚など生活環境の変化があるため、このまま今の仕事を続けていて良いのだろうかとふと考えたりするものです。
僕も同様に、いくつかの理由で本気で転職を検討するようになりました。
帰りが遅い&休みが取れない
上記の現職について紹介したように、帰りが遅い&休みが取れない環境のためです。
仕事しかやることがない独身の頃はあまり気にしてませんでしたが、結婚してからは帰る時間や休日の少なさに悩むようになりました。
妻との時間がなかなか取れないことや、この先もし子供ができた際にどこまで子育てに時間が割けるのか不安になったからです。
妻からも「今のままでは子供できたときに私一人で子育てしきれません」と言われてたのも大きかったです。
僕としても一緒に子育てしたいですし、子どもの行事への参加や一緒に遊ぶ時間は大切にしていきたいという価値観を持っているため、転職する理由としては大きかったです。
もっと稼いでみたい
単純に今よりもっと稼ぎたいと思いました。
僕は営業課長&九州支社長という立ち位置ではありますが、年齢に対する平均年収と比較しても決して高い給料は頂いておりません。
むしろ「これだけ働いてるんだからもっと貰っても良いはず」と常に思っていました。
人生お金が全てじゃないと思ってはいますが、それを本心で言えるのは本当に稼いでいる人だけだと思います。
もっと稼いで買いたい物や体験を手に入れたいと思うのは人間の本能です、お金の欲は尽きることはありません。
いつかは独立したい
僕の父親は35歳で独立し、それからは個人事業主という働き方を選びました。
僕にとって父との幼少期の思い出は、釣りやキャンプによく連れて行ってくれて、僕はそれがすごく楽しかった記憶があります。
今になって思えば、普通に会社員やっていたらそこまで子供と一緒に遊ぶ時間を確保するのは非常に難しいです。
一方で個人事業主であれば、ある程度時間のコントロールができるようになります。
そんな父の背中を見て育った僕は、いずれ自分の子供ができた際には同じくらい時間を使ってあげたいと思うようになり、いつかは独立したいと考えるようになりました。
転職を一旦踏みとどまった理由
上記のような理由で転職活動をしていた僕ですが、最終的には転職を一旦踏みとどまりました。
次の会社から内定を頂き、今の会社には退職の意向も伝えたにも関わらずです。
ちなみに内定を頂いていた会社は、個人事業主と同様の働き方ができるフルコミッションの営業でした。
これだけ転職を固く決意していたのですが、踏みとどまったのにも様々な理由があります。
今の会社との退職交渉が上手くいかなかった
退職交渉が上手くいかなかった、僕が転職を一旦踏みとどまった一番の理由がこれでした。
円満退職するためには、会社の就業規則を守った上で退職交渉をする必要があります。
僕の退職交渉は揉めることは容易に予想できていました。
10年間働いた職場でそれなりの役職にも就いていましたし、九州支社長という立場のため僕の後任も必要になるので、かなりの引き止めに合うだろうと。
それもあり、僕は引き継ぎ期間にも余裕を持って退職希望の3ヶ月前には上司に退職の意志を伝えました。
ですが予想以上に簡単ではありませんでした。
引き継ぎ期間に最低6ヶ月は必要と言われ、最終的には僕が退職するのであれば九州支社撤退の話まで浮上してしまいました。
支社撤退は脅しのようにも聞こえますが、常に人が足りていない企業のため、僕の後任を立てることも難しい状況です。
仮にもし支社が撤退するとなると今の僕の部下たちはどうなるのか、他の拠点に飛ばされるか、辞めるかしか選択肢がありません。
僕がいなくても会社は回りますし、僕の後任が立てられないのは会社の責任です。
そんなことは僕が気にすることではないとわかっているのですが、僕はそこまでドライに考えることができませんでした。
心から信頼できる人に相談した
転職活動をしていた数ヶ月間にたくさんの方に相談しました。
自分一人で決断することは大事ですが、第三者にも相談することで自分の思考に抜け漏れがないか確認することができます。
このときになるべくフラットな意見を聞くためにも、相談する相手には現職や転職先以外の人に頼った方が良いです。
相談した結果、僕の背中を押して応援してくれる方がほとんどでしたが、僕が心から信頼できる人に相談した際に転職を考え直すように本気で引き止められました。
今の会社との退職交渉が上手くいっていないタイミングだったということもあり、転職するのを一旦踏みとどまることにしました。
「なぜ転職したいのか?」を掘り下げて考える
転職する前に「なぜ転職したいのか?」についてしっかり考えることが大事です。
僕が心から信頼できる人に相談した際にも、「なぜ」の部分をすごく掘り下げて聞いてくれました。
- 今の環境に対して不満に思っていることは本当に改善できないのか
- 仕組みや改善提案を考えて会社に意見を述べたのか
- 日々の自分の行動効率を変えてみたのか
- それらできる全ての行動を取り万策尽きたうえで転職を考えているのか
上記のことを聞かれたときに、僕は全ての行動を100%やりきったとは言えません。
不満はあるけれど、それを会社や誰かが改善してくれるのを待つだけになっていました。
仮にここまま転職したとしても、また違う不満が出てきた際に「あっちの方がラクそう」という感じで逃げ癖がついてしまいます。
結果どんどんレベルが低くなっていき、人間としても深みも無くなっていきます。
そうなる前に、今一度自分ができることを全てやった上で、それでもダメなときは再度転職を考えようと思いました。
まとめ:転職活動はとことん自分と向き合える
本気で転職活動したけど一旦踏みとどまった僕の実体験を紹介しました。
僕の立場や会社の特性もあり、ここまで退職で揉めるケースは珍しい方だと思います。
世の中的には転職は当たり前の時代になっていますし、僕も一度転職して今の会社に入っています。
本来であればもっとスムーズに転職できるのが普通だと思いますが、僕の場合はここまで揉めたからこそ自分と向き合う良い機会になりました。
自分の幸せや価値観について改めて深く考えることができました。
一旦は転職しないと決めたので、気持ち切り換えて頑張っていこうと思います。
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