チームの目標未達成が続いてしまっているから改善したい。
でも営業マンの課題が何なのかよくわからない。
という悩みを解決します。
営業マネージャーの役割は、部下に数字を取らせること、そして自分のチームを目標達成させることが仕事になります。
だからこそ、自分のチームの成果がなかなか上がらない時期というのは、非常に辛い時間になります。
特に目標未達成の時期が長く続くほど、課題を改善しようといろいろ手を付けているうちに、いったいどこに本当の課題があるのかわからない状態に陥ります。
そんな時期が僕にもありました。(きっと今後もあるでしょう。。。)
この記事では、営業成績が上がらずにお先真っ暗な状態に陥った際の、本当の課題の見つけ方について紹介します。
課題をシンプルに考える
営業の課題はいたってシンプル。
お客様との接触数→案件数→契約数などのKPIをエクセルなどに並べます。
この項目自体は、商材や営業手法によって多少の違いはあると思います。
下記のようなイメージで作成します。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
打電数 | 1624 | 1561 | 1753 | 1710 | 1473 | 1361 |
アポ取得数 | 49 | 61 | 50 | 60 | 47 | 45 |
商談数 | 45 | 59 | 48 | 57 | 42 | 40 |
案件数 | 5 | 15 | 19 | 16 | 14 | 13 |
契約数 | 2 | 2 | 6 | 9 | 7 | 6 |
アポ取得率 | 3.0% | 3.9% | 2.9% | 3.5% | 3.2% | 3.3% |
案件化率 | 11.1% | 25.4% | 39.6% | 28.1% | 33.3% | 32.5% |
契約率 | 4.4% | 3.4% | 12.5% | 15.8% | 16.7% | 15.0% |
「アポ取得率」「案件化率」「契約率」に注目し、そこでどういうパーセンテージの変化があるのかを確認します。
自分たちの調子良かった月や、目標達成している他のチームの数字と比較します。
比較したときに、平均よりも低い数値になっている箇所が課題です。
アポ取得率が低い場合
テレアポや飛び込みなどで、お客様とのアポ設定までこぎつけていないということになります。
そもそもの行動数(上記の表でいう打電数)が少ない場合は、単純に行動数を増やしましょう。
行動数は高いのにアポ取得率が低い場合は、接触すべきお客様のリストか、アプローチ方法(トーク内容など)が間違っている可能性があります。
お客様のリストや、アプローチ方法を見直しましょう。
案件化率が低い場合
上記の表を見ると、1月は「案件化率」が低いことがわかります。
お客様への提案内容が刺さっていない可能性があります。
営業マンの話を聞いても、必要性を感じて頂けていなかったり、そもそも商品内容を理解できていないのかもしれません。
営業マンの商談ロープレをするなど、商談時に話している内容や進め方を見直しましょう。
契約率が低い場合
上記の表を見ると、2月は「案件化率」はそこまで低くないのですが、「契約率」が低いことがわかります。
営業マンのクロージングが弱い可能性があります。
お客様は商品の必要性は感じているので案件化はしてますが、契約するにあたって何かしらの懸念があり、それをクロージングのなかで払拭できていないと思われます。
お客様の懸念に対する解決策の提示や、期日の切り方など、クロージング方法の見直しをしましょう。
成果が上がらないときほど難しく考えがち
成果が上がらない時期が続くと、課題をわざわざ難しく考えてしまいがちです。
例えば営業力とか、気合とか、そういった見えないものに課題を置いてしまっては、根拠も弱いのでなかなか改善できません。
数字は絶対に嘘をつきませんので、比較して見れば一目瞭然です。
シンプルに考え比較することで、現場で何が起きてるのかを冷静に捉えることができます。
まとめ:営業マンの課題はまずは数字を洗い出すこと
営業成績が上がらずにお先真っ暗な状態に陥った際の、本当の課題の見つけ方について紹介しました。
営業には応えが無いからこそ、課題について難しく考えてしまいます。
僕も頭良くないのに、わざわざ難しく考えようとします。
小手先のテクニックは一旦置いておいて、まずは数字としっかり向き合いましょう。
「アポ取得率」「案件化率」「契約率」を並べれば、どこから改善するべきなのか、おのずと見えてくるはずです。
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